|
何の話じゃー??? この間の安全対策会議で、ミルクを作る時のお湯の温度が変更になった話を診療所勤務の助産師さんが教えてくれました。 モモではミルクを使わないから初めて聞く話でした。 アメリカのNICU(新生児集中治療室)でこのエンテロバクター・サカザキという菌に赤ちゃんが集団感染したというのが発端らしいです。原因は粉ミルクということもはっきりしています。 2004年にWHOから粉ミルク中のエンテロバクター・サカザキについての注意勧告とQ&Aが発表されています。 普通、ミルクは一度沸騰して50度くらいに冷ましたお湯で作ります。 このエンテロバクター・サカザキは70度以上の温度で速やかに不活化するということで、今後は80度前後の熱湯を使ってミルクを作るように変更されました。 この話を聞いた時、助産師としてまず疑問に思うのは「栄養素」のこと。私たちはミルクのタンパク質が壊れるから、高い温度で作ってはいけないと習いました。それってどうなる?ということを知りたくて、保健師さんにTEL。でも、調乳温度が変わったことを誰も知りません。大病院の助産師に聞いても「そんな話聞いてない!」と言う。 じゃあ調べようと、ミルク会社のHPを見たけど出ていない。 結局、WHOと厚生労働省から探しました。超長文!!! 日本では2007年より変更。以下、家庭編より抜粋。 ********************************* 3.1.2 PIF(powdered infant formula: 乳児用調製粉乳) を用いた粉ミルクの調乳 調乳されたPIF は有害細菌の増殖に対して理想的な条件を与えてしまうため、授乳の都度、PIF を新しく調乳して速やかに使用することが最良である。以下の各手順では、直ぐに消費することを条件として、哺乳ビンや哺乳カップでPIF を調乳するための最も安全な方法の概要が示されている。 1. 粉ミルクを調乳する器具の表面を洗浄し滅菌する。 2.石鹸と清浄な水で手指を洗い、清潔な布か使い捨てのナプキンを用いて水分を拭き取る。 3.十分な量の安全な水を沸騰させる。自動湯沸かし器(電気ポット)を使用している場合は、スイッチが切れるまで待つ。その他の場合は、湯が完全に沸騰していることを確認する。 注意:ボトル入りの水も無菌ではないので、使用前に沸騰しなければならない。電子レンジは、加熱が不均衡で、一部に熱い部分(「ホット・スポット」)ができ、乳児の口に火傷を負わす可能性があるので、PIF の調乳には絶対に使用してはいけない。 4. 火傷に気をつけて、70°C 以上にまで冷却した適量の沸騰させた水を、清潔で滅菌済みのコップあるいは哺乳ビンに注ぐ。70℃以上を保つために、湯は沸騰させた後30 分以上放置しない。 a. 大型の容器で大量に調乳する場合:容器を洗浄し滅菌しておく。容器の大きさは最大でも 1 リットル以下で、食品用の材料で作られ、かつ高温の液体に使用できるものを使用する。 5. 表示された量のPIF を正確に量って加える。指定された量よりも多く、あるいは少なく加えることで、乳児が病気になることもあり得る。 a. 哺乳ビンを使用する場合:清潔で滅菌済みの哺乳ビンの各部品を、メーカーの取扱い説明書に従って組み立てる。熱湯による火傷に注意しながら、中身が完全に混ざるまで容器をゆっくり振とうまたは回転させる。 b. コップを使用する場合:熱湯による火傷に注意しながら、清潔で滅菌済みのスプーンを使用して攪拌して、完全に混ぜ合わせる。 6. 調乳後直ちに、水道の流水の下に置くか、冷水または氷水の入った容器に静置することにより、授乳に適した温度まで短時間で冷却する。冷却水の水面レベルについては、哺乳カップであればカップの上端よりも下、哺乳ビンならばビンの蓋よりも下にくるようにする。 7. 清潔な布または使い捨ての布によって、哺乳ビン又は哺乳カップの外側にある水分を拭き取る。 8. 非常に高温の湯が調乳に使用されるため、乳児の口に火傷を負わさないよう、授乳する前に授乳温度を確認することが不可欠である。必要に応じて、上記ステップ6 に示した方法で、冷却し続けること。9. 調乳後2 時間以内に消費されなかった粉ミルクは、全て廃棄すること。 ********************************* 栄養素に関しては、ビタミンCの事が取り上げられていました。壊れるけれども、一部だから大丈夫、ということらしい。 とても多くの方がミルクを使っているというのに、こんな大事なことを指導する助産師や保健師が知らない。調乳指導をするミルク会社の担当の人だけが知っている。 今売られているミルクの缶にも、その事は記されていない。 日本には調乳ポットなどという商品もあり、これは大丈夫なのでしょうか? 特に、1歳未満の子供に感染するリスクが高いということなので、お友達で、ミルクで育てているお母さんがいたら教えてあげて下さいね。 |
| << 前記事(2007/09/26) | トップへ | 後記事(2007/09/28)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/09/26) | トップへ | 後記事(2007/09/28)>> |